2024/09/29 12:04



written by aya


皆さんこんにちは、

約一年振りの更新となりました、ご無沙汰しています


本日は現在3to8店内にて開催中のアート作品


" moil O × 3to8  art jewellery "

に関して、あまりにも思いれのある品々でしたので

vintage buyer目線での作品についてご紹介させて頂き

たいなと思います




Inner luminescence


silk flapper dress(1920)


Paper

Brass

Acrylic

Cotton thread


¥110,000-(tax in)



今回の展示の企画の最初にmoilりさこさんに手渡した

シルクのフラッパードレス

ビンテージのアイテムが好きになった20年前は1920年の

アイテムはまだまだ着用する事も可能な事が多かった

ですし、ぼろぼろになっても着用してた記憶があります

今でもときめく気持ちは変わらない物ですが、

裂けてしまったドレスに体を入れる事が私自身が出来な

くなり、どうしようもなくしまっておきました


それでいてこのドレスはこのお店を始めた頃に買付た

アイテムなんです

ますます思いが強かった

そういう意味でも、タイトルがとてもぴったりに(そんな

に説明をりさこさんにしてないのに)

名付けてもらえたと思ってます





Perseid meteor shower


silk / Feather (1920)

Paper

Amethyst

Crystal

Pearl

Silter925

Brass

Acrylic


¥160,000-



1920年代のドレスの上につけていたフェザーのストール

とても美しい羽とシルクの素材で作られたアイテム

でした

このアイテムは実は1920年代のドレスを購入した時に

ディーラーにこれもセットなのと言われ購入した物

明らかにセットとは思えない合わせだった事あり、

日本に戻ってから別にしていた物です

そしてこのストールは劣化が激しかったし、別にした方

が一つ一つが光ってた


1920年、当時はフェザーのストールとしてパーティーなどの華やか席で光っていたアイテムでしたが、

時を経て朽ちたフェザーはお蔵入りになってた

2024、りさこさんに光をあててもらえて

アメジストの石と一緒になって

更なる光線を放ってます






Signal received


Beeswax amber or Resin(1980)


Paper 

Brass

Acrylic


¥100,000-(tax in)





こちらもこのお店を始めた時にモロッコのディーラー

から買付たネックレス

その時も多分琥珀・・と言われながら琥珀だとしたら

値段とあってないようなと思いながら、それでも綺麗

だし、何より使っている暇の部分がカッコ良いと思って

買付た物

りさこさんにみてもらうとこれはプラスチックかも・・

と、慌てて石に詳しいアンティークジュエリーを

扱っている友人に相談しました

アフリカ北部ではプラスチックの大ぶりのアクセサリー

を身につける習慣があるのだそう

しかしながら、購入した方の事を思い出すと・・

と謎は深まる品物となりました

でも正解がみえなくても良い物もあると思います

その方が魅力がますものもあるかと






Innocence


American Indian Costume(1930-1950)

Paper

Smoky Quaurtz

Silver925

Aluminum

Brass

Acrylic

Cotton thread


¥160.000-(tax in)





民族衣装が好きで変な雑貨も好き
何に使うかわからないけど、惹かれてしまう物
ありますよね
このアイテムはまさにそれです
1930-1950年頃の
ネイティブアメリカンの習慣を祝う時に仮装するアイテム
ネイティブアメリカの邪気を払う羽根や石などの話は
皆さんも知っているかと思いますが、その部分の浪漫が
好きなんです
あと三つ編みのヘアスタイル、熱いです
とはいえ、この様なアイテムに共感してくれる方がいるだろうか、、と思いつつ、ディスプレイにいつかすれば良いと思って購入しました
購入した時、パートナーのミックがふざけて被ってたな

とても貴重で神聖なパーツが施されてるけど
手にとられなかったアイテム
この様に箱に閉じ込めてもらって更なる愛おしさが
増しました。







Pink hole

Maltese cotton lace(1900-1920)

Paper
Crystal
pearls
Brass
Acrylic

¥70,000-(tax in)




イタリアのマルタ島にてうまれたレース、当時より人気が高くイギリスで多くコピーされていました
こちらのレースも人気の高かった1900−1920年代の頃の物
独特のあたたかみのあるレースの雰囲気が魅力です
つけ襟やレースがとてもすきなアイテムなのですが、劣化が激しく、しかしながらまだ綺麗なぶぶんが残っており
別の状態にしてご紹介しようと思っていました
pink holeというタイトルも象徴するようなアートに生まれ変われたアイテムだと思います







Breathed pink air

Silk Organdy(1930)

Paper
Crystal
Pearls
Brass
Acrylic

¥110,000-(tax in)




1930年代のドレスはお店にも沢山並んでいます

この当時のテキスタイルや、女性らしいシルエットが好きで買い付けをしています

こちらのドレスは2回目の買い付けの際に購入しました

お菓子のモチーフになりそうなお花柄とレーヨンの素材がとても綺麗で私は魅了されました

しかしながら、胸元やスカート部分が劣化をしはじめました

安くして販売することも考えましたが、安くすることでは違うような気分になりそっとしまっていたドレスです

1930年を代表するようなドレスの形をそのままに閉じ込めてくれたmoilのりさこさんに感謝しています

もう着れないけど、パールのネックレスやゴールドのバッグを持っているような作品だなと思います



店内ではそのほか私のヴィンテージ品とは別に、この企画の際に作られたmoil Oの作品が並びます

作品が生まれるのは実に数年ぶりの展示となっています







またアーティストmoil Oのりさこさんのアート作品のご案内はこちらより見れますので

是非こちらもご覧になってくださいね





最後になりましたが、私は今の店内がお店をはじめてから一番心地よくエネルギー感じるなと思っています

ヴィンテージとクリエイションの力は隣合わせであってほしいし

私が一番信念に思っていることかもしれません


皆様のご来店を心よりお待ちしています






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moil / moil o

石上理彩子 | Lisako Ishigami

幼少期から芸術に興味を抱き女子美術大学に入学。卒業後、渡仏。"École de la chambre syndicale de la couture parisienne "で立体裁断の技術を学ぶ。帰国後、東京コレクションブラ ンドなどのテキスタイルデザイナーを務め、後に美術大学に勤務。2014 年にジュエリーの創作活動 を開始し、2017 年 moil をスタート。2019年自由な表現の場としてアートジュエリーラインmoil o (モイル オー)を立ち上げる


m o i l O 

儚きコトに蓋をする。


全ては粒子になって溶けていく。

物質であることが儚いことであるならばそれを閉じ込めてしまいたい。

蓋をしてあなたを永遠に生かしてあげる。


会期: 9/21(sat)-10/6(sun)

         10/1・10/2 定休

場所: 東京都渋谷区西原3-32-6グランメール上原201

         3to8vintage apartment store